もう数ヶ月前の話なのですが、会社に向かって運転している時に、後ろかぶつけられました。チェリー愛車 『TT』 に傷をつけた人は、30代前後に見える白人のお兄ちゃん。彼はふる~い日本車を運転していました。車を路肩に寄せておもてに出ると、彼はチェリーの車を見ながらソワソワしていました。あ~ぁやばい車をぶつけちゃったなあ・・・高くつきそうだなあ・・という彼の心の声が聞こえてくるような顔でした。日本では、どんな状態でも動いている2台の車の事故では、責任の割合が0対10になることは無いと聞いたことがあります。しかし、ここはアメリカ、チェリーのこのタイプの事故では、彼に100%の責任が出てきます。まあ、彼も反省していたようで、『本当に申し訳ない。全部僕が修理代を払うので心配しないで下さい』 と言っていました。警察に連絡を取り、ポリスレポートを受け取りました。連絡先と車の保険会社の情報交換をしてその場を離れました。
会社に到着して、まず自分の保険屋に連絡をとり、事故の報告をしました。加害者の保険で修理することになりそうだということで、彼の保険屋にも連絡を取りました。特に問題なく解決しそうだったのでほっと一息つきました。
それから数日が経ちましたが、加害者側の保険屋から何の連絡も無いままに時間が過ぎていきました。おかしいと思い何度も電話をかけ、やっとつながったときにはショックなニュースを聞かされることになりました。加害者は、有効な日付の入った保険証を持っていましたが、実は保険代を払っていなかったらしい。ありえない!とチェリーは思いましたが、アメリカではこいう事は結構あるそうです。我が家の場合、半年分の保険代をまとめて支払いますが、多くのアメリカ人は月払いにしているのだそうです。保険証の有効期間は1年と書かれていますので、月払いの支払いをやめても、手元には有効な日にちの書かれている保険証がのこる訳です。今はまだ、取調べ中なのではっきりとは言えないが、9割がたご自分の保険を使うことになるだろう、と加害者の保険屋に言われました。ちなみに修理代の見積もりは、3000ドル。日本円で約30万円。保険代も支払って無い人が、はたして30万円も払えるだろうか?ぶつけられた 『TT』 の姿を見るのは悲しかったので、とりあえず修理だけは先にすることにしました。2000ドルを自腹で払い、残りの1000ドルは、我が家の保険屋が払いました。後は、保険屋のほうで何とか彼から修理代を回収して、チェリーの自腹分も戻せるように努力してくれるらしい。
チェリーの知り合いの女性のダンナさんは、こういった種類の事件を専門に取り扱う弁護士さんです。彼女から、もしも相手との交渉に問題が生じてきたら、助けてくれると頼りになる声をいただきました。まあ、最悪の場合、彼を告訴することになるのです。そうなる前に、彼が協力的な態度を保険屋に見せてくれることを願っています。
それから更に時間が流れ、すでに事故から3ヶ月が経ちました。DRにお願いして、先週ひさしぶりに保険屋に連絡をとってもらいました。何も進んでいなかったら、告訴の準備を始めようと思っていたからです。そして以外なことに、話は少しだけ進んだようでした。保険屋の話では、支払いのプロセスに入ったところらしい。早く2000ドル返して欲しいです。